そもそも、なぜNISAは始まったんでしょうか?
国にとっては税収が減る(貰えるはずの税金が入ってこない)制度なのに、なぜ始めたの?
そして2024年からは、どうして新NISAに変更するの?
NISAが作られた目的
……と思ってググってみたところ、金融庁のHPに資料がありました。
https://www.fsa.go.jp/frtc/kikou/2019/20200203_P32-35.pdf
かいつまんで言うと、一般NISAの目的は、
①家計の安定的な資産形成の支援
②成長資金の供給
の二つ。
一方、つみたてNISAは
①家計の安定的な資産形成の支援
のみ。
ドユコト?(・ω・)
これについては、みずほ証券のHPに分かりやすく書いてありました。
「将来のためにちゃんと増やせよ!」ってことか(・ω・)
「現金持ってるなら、投資して経済成長に貢献しろよ!」ってことか(・ω・)
なるほど、一般NISAの場合は両方をクリアできるけれど、年間40万しか投資できないつみたてNISAは、②への貢献度は低いですね。
新NISAへの変更の目的
さて、そんな二つの目的を掲げて始めた一般NISAが、ややこしくて分かりずらい新NISAに変わるのはなぜなのでしょうか。
上記の金融庁の資料によると、
現行の一般NISAは、家計の安定的な資産形成の支援に加え、成長資金の供給拡大を目的に設けられた。新NISAについては、一般NISAが担っている成長資金の供給拡大を促しつつ、あわせて少額からの長期・積立・分散投資を行える制度に改組するものだ。
そのため、1階部分(年間 20 万円)は、家計の安定的な資産形成をさらに促進するため、より多くの方々に長期・積立・分散投資を始めるきっかけとしてもらう観点から、つみたてNISAと同様の制度とした。
また、2階部分(年間 102 万円)は、原則として1階部分で積立投資を行った者が使えるものとして、成長資金の供給拡大の観点から、現行の一般NISAに比べて投資対象を一部見直したうえで、上場株式を含む幅広い商品に投資可能な制度とすることとした。
https://www.fsa.go.jp/frtc/kikou/2019/20200203_P32-35.pdf
短く言うと、
「『②成長資金の供給』も大切なんだけど、『①家計の安定的な資産形成の支援』もちゃんとしてほしいの!」
ってことですかね?
それは例えば、一般NISA口座で株の短期売買をするとか、「安定的」や「長期(投資)」でない使い方をしてる人がそこそこいる、ってことですかね。
(別に悪いことをしているワケじゃないけど)
そういう方たちに、
「まずは1階部分で年20万円分『安定的な資産形成』に使って!」
と。
(つみたてNISAの半分の金額なので、『プチつみたてNISA』ってカンジで?)
かつ、
現行の一般NISAに比べ、新NISAの2階部分は投資対象を絞り込む
https://www.fsa.go.jp/frtc/kikou/2019/20200203_P32-35.pdf
(1階部分はつみたてNISAの投資対象と同じ)
ということで、レバレッジ商品などが対象外になるので、2階部分でもより『安定的』になると。
なるほどー(^ω^)
まとめ
NISAが始まったのは、①家計の安定的な資産形成の支援 ②成長資金の供給 のため。
新NISAに変更するのは、①家計の安定的な資産形成の支援 を強化するため。
「ややこしくて分かりずらい、完全に改悪!」と思っていた新NISAですが、目的が分かると「まあ、けっこう頑張ってるんじゃん?」ってカンジになってきましたわ。
これで延長してくれたら、「好き!」になるんですけど、どうですかねー?(^皿^)
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