某まとめサイトでこんな話題が出ていました。
「兼業主婦の流産の確率が専業に比べて高いって聞くと仕事辞めたくなる」
兼業主婦の流産の確率が専業に比べて高いって聞くと仕事辞めたくなる : 鬼女速 (kijosoku.com)
その話題の元は、この論文です。
『切迫流産・切迫早産の発生率と就労との関係に関する検討』(宮内 文久・愛媛労災病院)2019年
(リンクを貼っていいのかどうか不明なので、上記のタイトルで検索してください)
10年間で病院に入院した妊婦、計48,080人のうち、流産・早産等の数を専業主婦と就労女性で比較したものです。
専業主婦と就労女性の人数は次の通り。
そして流産の件数は次の通り。
6.44%÷3.86%=1.67ということで、専業主婦に比べて、就労女性は約1.7倍も流産が多いことになります。
(その他の、前置胎盤や帝王切開などはあまり差がない、または専業主婦のほうが多かったりしますが、それは「出産のために退職した人も含まれているのでは」とのこと)
ということは。
妊婦が仕事をしていなければ、流産せずに生まれてきた子供がたくさんいるのでは?
計算してみます。
上記の全体のサンプル数が約48,000人なので、
最近の年間の出生数に近い、20倍の96万人の妊婦で考えてみます。
そのうち専業主婦が60%として576,000人
就労女性は40%で384,000人
専業主婦の流産は、3.86%なので22,234人
就労女性の流産は、6.44%なので24,730人
もし上の就労女性が専業主婦だったら、流産の数は
384,000 ×3.86%=14,822
なので、その差の
24,730-14,822=9,908
人の赤ちゃんが、流産せずに生まれていた、という計算になります。
9,908人……
約1万人……!
少子化の昨今、1年間で約1万人は、少なくないと思います。
でも、「妊娠しても働きたい」「妊娠しても働かないといけない」女性も多いだろうし、「妊娠したら働けなくなるから、子供作りません」という女性が増えてもやっぱり子供が減るし。
どーしたらいいのか(´・ω・`)
なんてことを、子供を産んだことがなければ、今後産む予定もない私がこんな話をするのは、
子供が増えて少子化問題が解決すれば
子供がいない私達への風当たりが弱まるから
に他ならないです。
産みたい人は産める(産まれる)、産まない人は産まなくていい世の中になっていただきたい。
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