あと半年で新NISAが始まりますが。
ネットでよく見かけるこの疑問……
「特定口座の商品を売却して、新NISA口座で買い直すべきかどうか」
新NISAは年間360万円・最大1,800万円まで投資可能。
でもその枠を埋められそうにない。
特定口座にはいくらか分の商品があるが、それを売って新NISA枠で買い直すべきか。
売却するとその利益に対して約20％の税金がかかるけれど、今後も利益が増えるだろうことを考えれば、利益の小さい今のうちに売って、新NISA口座で買い直したほうがいい！
……ってことですね。
ワタシ的な答えは、
①新NISA口座枠・1,800万円を10年以内に使い切るなら買い直すな！
または
②仕事やめるなら買い直すな！
です。
10年以内に使い切るなら買い直すな！
①について。
新NISA口座で投資をして、1,800万円の枠が埋まって、それでもお金があったら特定口座枠で投資することになるワケですよね。
一旦売る→税金を払う→また買う、というのは手間もお金（税金）も無駄です。
なので、
「自分は10年（は目安ですが）以内に1,800万円分を使い切れる」
という方は特定口座はそのままがいいでしょう。
「10年で1,800万円分を使い切れない」
と現段階で思っている人は、実際に使い切るのがいつになるのか分からない、または一生使い切れないかと思うので、上記の通り買い直すほうがいいでしょう。
仕事やめるなら買い直すな！
②について。
特定口座は「利益が出たら税金がかかる」わけですが、例外があります。
それは……
年間の所得が48万円以内の場合、税金が戻ってくる
ということです。
48万円というのは基礎控除で、所得から48万円が引かれた額に所得税がかかります。
つまり48万円まではゼロです。
「特定口座（源泉徴収あり）」を利用している場合は、利益が出た際に自動的に税金が約20％が引かれてしまいますが、確定申告をすれば還付されます。
なので……
○無職のとき
○専業主婦（夫）のとき
○リタイア後
などで、年間の所得が他に（ほとんど）無いときに特定口座の商品を売却すれば、48万円までの利益は無税になります。
（こちら↓の記事が分かりやすいです）
https://faq.click-sec.com/faq/show/512?category_id=89&site_domain=default
なので、「10年で1,800万円分を使い切れない」という方でも、仕事を辞めて無（低）収入になる予定がある方は、そのタイミングで売却すれば無税ですので、わざわざ新NISA口座に移す必要はないです。
ワタシの場合ですが……
現在、特定口座にもいくらか分の商品があります。
新NISAについては、以前にも書いた通り、つみたて投資枠はがっつりと月10万円投資、成長投資枠では売買益狙いの株を回すつもり+暴落時の枠を空けておくつもりなので、実際には1,800万円使わないことになりますが、まあ「ほぼ」使い切ります。
（新NISAの戦略についてはこちら↓をご参照下さい）
かつ。
リタイヤがそんなに遠くないので。
60歳まで働くにしても十数年ですし、なんならもっと早く辞めたいし。
……という話は長くなりそうなので、またそのうち。
そんなわけで、上記の①②とも当てはまるので、ワタシは特定口座には手を付けず、取り崩す時まで大事に取っておきます。
まとめ
まとめると、
・新NISA枠を使い切ったらまた特定口座を使うのだから、10年以内に使い切る予定なら特定口座はそのままで。
・無（低）収入になって年間所得48万円以下に収まるなら、特定口座でも税金がかからないからそのままで。
ということになります。
無駄な税金は1円たりとも払いたくない、ワタクシ的な考えです。
皆さんの判断の参考になれば幸いです(^ω^)
※8/20 追記記事を書きました。
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